リアルみたいな漫画は？新刊を待つ間に読みたいオススメ作品5選！

車いすバスケットボールを軸に、様々な形で挫折やコンプレックスを抱えた3人の若者、野宮朋美（のみやともみ）、戸川清春（とがわきよはる）、高橋久信（たかはしひさのぶ）の葛藤と再生を描く、井上雄彦先生の『リアル』。圧倒的な画力で描かれる人間の肉体と魂の躍動、登場人物たちの痛々しいほどの「リアル」な感情、そして障がいや挫折と向き合いながらも、希望を見出そうともがく姿に、多くの読者が心を鷲掴みにされています。

「リアルの新刊、いつ出るんだろう… あの続きが読みたい」
「登場人物たちの心の葛藤や成長が、深く心に響く作品が好きだ」
「スポーツを通して、人間の強さや弱さ、再生を描く物語に感動したい」
「井上雄彦先生のような、魂のこもった人間ドラマが読みたい」

そんな、『リアル』が持つ深遠な魅力に心を揺さぶられたあなたへ。この記事では、「新刊を待つ間に、あのヒリヒリするような感情と、希望の光を感じられる物語をもう一度！」と願う読者におすすめの漫画作品を5つ厳選してご紹介します！障がいや挫折、コンプレックスといった困難に立ち向かう人々の姿、スポーツを通じた成長と再生、そして人間の内面に深く切り込むような濃密な人間ドラマ… 『リアル』に通じる魂を持つ作品を集めました。これらの物語で、心を揺さぶる新たな体験をしてみませんか？

まずは『リアル』の魅力を再確認！
『リアル』好きにおすすめ！厳選漫画5選
まとめ：『リアル』の魂を受け継ぐ、心を揺さぶる物語たち
「リアル」に似た漫画を全巻大人買いするなら？

まずは『リアル』の魅力を再確認！

おすすめ作品をご紹介する前に、『リアル』がなぜこれほどまでに読者の心を深く捉えるのか、その比類なき魅力の核心を改めて整理してみましょう。

圧倒的な画力と表現力: 井上雄彦先生ならではの、人間の肉体、表情、感情の機微を克明に描き出す画力。特に車いすバスケのシーンの躍動感や、登場人物たちの苦悩が伝わる表情描写は圧巻です。
「リアル」な心理描写: 登場人物たちが抱える劣等感、後悔、焦り、怒り、そしてわずかな希望。綺麗ごとではない、人間の生々しい感情が容赦なく描かれ、読者の心に深く突き刺さります。
障がいや挫折との向き合い方: 車いすバスケという題材を通して、事故や病気によって障がいを負った人々、あるいは才能の壁や過去の過ちによって挫折を経験した人々が、どのように現実と向き合い、再生していくのかを真摯に描いています。
3人の主人公による多角的な視点: それぞれ異なる背景と葛藤を持つ野宮、戸川、高橋。彼らの視点が交錯することで、物語に奥行きと多面性が生まれています。
スポーツ（車いすバスケ）を通じた再生: 車いすバスケという競技が、彼らにとって単なるリハビリではなく、新たな目標、仲間との繋がり、そして自分自身を取り戻すための重要な手段として描かれています。
重厚なテーマと希望の光: 扱っているテーマは重く、時に読むのが辛くなるほどの場面もありますが、それでもなお、登場人物たちがもがきながらも前に進もうとする姿には、確かな希望の光が感じられます。

人間の弱さ、強さ、醜さ、美しさを、一切の妥協なく描き出す。それゆえに、『リアル』は読む者の魂を揺さぶり、深い感動と問いかけを与える稀有な作品となっているのです。

『リアル』好きにおすすめ！厳選漫画5選

それでは、ここからが本題です。『リアル』が持つ深みや熱量に共鳴するあなたに、自信を持っておすすめする5つの漫画作品をご紹介します！

1. 『スラムダンク』

作者: 井上雄彦
掲載誌: 週刊少年ジャンプ (集英社)
巻数: 新装再編版全20巻（完全版全24巻）
あらすじ: 不良少年の桜木花道が、ひょんなことから湘北高校バスケットボール部に入部。初心者ながら驚異的な身体能力で急成長し、個性的なチームメイトたちと共に、全国制覇を目指して強豪校に挑んでいく。言わずと知れたバスケットボール漫画の金字塔。
「リアル」との共通点/おすすめポイント:
- 作者が同じ！: 言うまでもなく、『リアル』と同じ井上雄彦先生の作品。圧倒的な画力、バスケットボールの描写のリアルさ、キャラクターの魅力、熱い人間ドラマといった「井上イズム」の原点とも言える作品です。
- バスケットボールを通じた成長: 『リアル』が車いすバスケなら、こちらは健常者のバスケ。花道をはじめとする登場人物たちが、バスケを通して技術的にも精神的にも大きく成長していく姿が描かれます。
- 挫折とコンプレックス: 主人公の花道だけでなく、流川、三井、宮城、赤木など、多くのキャラクターがそれぞれの挫折やコンプレックスを抱え、それを乗り越えようとします。特に三井寿のエピソードは多くの読者の涙を誘いました。
- チームと仲間: バラバラだったチームが、目標に向かって一つになり、互いを認め合い、支え合っていく過程が熱く描かれています。
こんな人におすすめ:
- 井上雄彦先生のファンで、他の作品も深く味わいたい方。
- バスケットボールというスポーツを通して描かれる、熱い成長物語や人間ドラマが好きな方。
- キャラクターの挫折や葛藤、そしてそれを乗り越える姿に感動したい方。

2. 『左ききのエレン』 (原作版/リメイク版)

原作: かっぴー 漫画(リメイク版): nifuni
掲載媒体: Cakes (原作版) / 少年ジャンプ+ (リメイク版)
巻数: リメイク版全24巻完結
あらすじ: 大手広告代理店で働く凡才デザイナー・朝倉光一と、ニューヨークを拠点に活動する天才画家・山岸エレン。かつて高校の美術部で出会った二人の対照的なクリエイター人生を軸に、才能を持つ者、持たざる者の苦悩、夢と現実、仕事への情熱を描く群像劇。「天才になれなかった全ての人へ」――。
「リアル」との共通点/おすすめポイント:
- 才能や挫折との向き合い方: 『リアル』が身体的な障がいや事故による挫折を扱うのに対し、こちらは「才能」という、より普遍的で、しかし時に残酷な壁との向き合い方を描きます。天才への憧れ、嫉妬、諦め、そして凡才なりの戦い方がリアルです。
- 痛々しいほどのリアルな感情: 登場人物たちの焦り、劣等感、自己嫌悪といったネガティブな感情が、非常に生々しく描かれており、読者の胸に突き刺さります。
- プロフェッショナルの世界の厳しさ: クリエイティブ業界という舞台で、結果を求められ、評価され、時に打ちのめされるプロの世界の厳しさが容赦なく描かれています。
- 群像劇としての魅力: 光一とエレンだけでなく、彼らを取り巻く多くのクリエイターたちの視点から物語が描かれ、それぞれの葛藤や生き様が交錯します。
こんな人におすすめ:
- 才能や夢、挫折といったテーマに深く切り込んだ物語が読みたい方。
- 登場人物のリアルで生々しい感情描写に共感したり、心を揺さぶられたりしたい方。
- プロフェッショナルな世界の厳しさや、そこで戦う人々の姿に興味がある方。

3. 『宇宙兄弟』

作者: 小山宙哉
掲載誌: モーニング (講談社)
巻数: 既刊44巻（連載中）
あらすじ: 幼い頃に「二人で宇宙へ行こう」と約束した兄・南波六太と弟・日々人。時は流れ、弟は約束通り宇宙飛行士となった一方、兄の六太は会社をクビになり無職に。しかし、弟からの一通のメールをきっかけに、六太は再び宇宙飛行士を目指すことを決意する。年齢や挫折経験といった壁に立ち向かいながら、夢を追いかける人々の姿を描く。
「リアル」との共通点/おすすめポイント:
- 挫折からの再起: 一度は夢を諦めかけたり、社会的に挫折を経験したりした主人公・六太が、再び立ち上がり、困難な目標に挑戦していく姿は、『リアル』の登場人物たちの再生への道のりと重なります。
- 夢と現実の狭間での葛藤: 宇宙飛行士になるという大きな夢と、年齢、能力、試験のプレッシャーといった厳しい現実との間で葛藤する姿がリアルに描かれています。
- 仲間との絆と支え合い: 共に宇宙を目指す仲間たちとの出会い、協力、時にはライバルとしての競争。そして、彼らを支える家族や地上のスタッフとの絆が、物語の感動を深めます。
- プロフェッショナルの世界の厳しさ: 宇宙飛行士選抜試験や訓練は非常に過酷であり、専門的な知識や技術、そして精神的な強さが求められるプロの世界が描かれています。
こんな人におすすめ:
- 一度挫折した主人公が、再び夢に向かって挑戦する物語に勇気をもらいたい方。
- 夢を追う過程での葛藤や、仲間との絆を描いた人間ドラマが好きな方。
- 宇宙開発という、専門的で厳しいプロフェッショナルの世界に興味がある方。

4. 『聲の形』 (こえのかたち)

作者: 大今良時
掲載誌: 週刊少年マガジン (講談社)
巻数: 全7巻完結
あらすじ: 小学生の頃、聴覚障がいを持つ転校生の少女・西宮硝子をいじめていた石田将也。そのことが原因で、将也自身も周囲から孤立してしまう。高校生になった将也は、過去の過ちへの後悔から心を閉ざしていたが、偶然にも硝子と再会。罪悪感を抱えながらも、彼は硝子との関係を再構築しようと試み、そしてかつての同級生たちとも向き合っていくことになる。
「リアル」との共通点/おすすめポイント:
- 障がいやコミュニケーションの問題: 聴覚障がいというテーマを中心に、人と人とのコミュニケーションの難しさ、誤解、そしてそれらを乗り越えようとする姿が真摯に描かれています。『リアル』同様、障がいを持つ当事者だけでなく、周囲の人々の葛藤も描かれます。
- 過去の過ちと贖罪: 主人公の将也が、過去のいじめという過ちと向き合い、罪悪感に苦しみながらも、償いと再生への道を模索する姿が痛々しくもリアルです。
- 繊細で痛切な心理描写: 登場人物たちの罪悪感、劣等感、孤独感、そして伝えたいのに伝わらないもどかしさといった感情が、非常に繊細かつ痛切に描かれており、読者の心を強く打ちます。
- 人間関係の再構築: 一度は壊れてしまった人間関係を、不器用ながらも再び築き上げようとする過程が、希望と共に描かれています。
こんな人におすすめ:
- 障がいやいじめ、コミュニケーションといった、重く繊細なテーマを扱った作品を読みたい方。
- 登場人物の痛々しいほどのリアルな心理描写や、心の再生を描く物語に深く向き合いたい方。
- 人間関係の難しさや、それでも繋がろうとする人々の姿に感動したい方。

5. 『かくかくしかじか』

作者: 東村アキコ
掲載誌: ココハナ (集英社)
巻数: 全5巻完結
あらすじ: 『海月姫』『東京タラレバ娘』などで知られる人気漫画家・東村アキコが、自身の漫画家になるまでの道のりを描いた自伝的エッセイ漫画。田舎の美大受験生だった頃に出会った、スパルタな絵画教室の先生・日高先生との強烈な師弟関係を中心に、夢を追うことの厳しさ、恩師への感謝と後悔が、ユーモアと涙を交えて赤裸々に綴られる。
「リアル」との共通点/おすすめポイント:
- 夢を追う厳しさと葛藤: 漫画家になるという夢を追いかける過程での、焦り、挫折、甘え、そして恩師からの厳しい叱咤激励が、非常にリアルに描かれています。
- 師弟関係と人間ドラマ: 日高先生という強烈なキャラクターとの、破天荒ながらも深い師弟関係が物語の核。厳しさの中に隠された愛情や、後になって気づく恩師の想いが、読者の涙を誘います。
- 作者自身の「リアル」: 自伝的作品ならではの、飾らない、生々しい感情や経験がストレートに伝わってきます。成功だけでなく、失敗や後悔も包み隠さず描かれています。
- ユーモアと感動のバランス: 東村アキコ先生ならではのハイテンションなギャグや自虐ネタで笑わせながらも、ふとした瞬間に切なさや感動が込み上げてくる、緩急自在なストーリーテリングが魅力です。
こんな人におすすめ:
- 夢を追うことの厳しさや、目標に向かって努力する人のリアルな姿を描いた物語が読みたい方。
- 師弟関係や、人生の恩師とのドラマに感動したい方。
- 作者自身の体験に基づいた、赤裸々でパワフルなエッセイ漫画に興味がある方。

まとめ：『リアル』の魂を受け継ぐ、心を揺さぶる物語たち

今回は、『リアル』のような漫画を探しているあなたへ、おすすめの5作品をご紹介しました。

作品名	作者	主なテーマ/要素	特徴的な描写	『リアル』との主な共通点/おすすめポイント
リアル	井上雄彦	車いすバスケ/障がい/挫折/再生/心理描写	圧倒的な画力、リアルな感情、人間の内面	(基準作品)
スラムダンク	井上雄彦	バスケットボール/成長/挫折/仲間/青春	熱い試合描写、キャラクターの葛藤、人間ドラマ	作者同じ、スポーツを通じた成長、挫折と克服、仲間
左ききのエレン	かっぴー/nifuni	クリエイティブ/才能/挫折/夢/プロフェッショナル	リアルな感情、凡才と天才の対比、業界の厳しさ	挫折と向き合う、リアルな心理描写、プロの世界、群像劇
宇宙兄弟	小山宙哉	宇宙開発/夢/挫折/再起/仲間/プロフェッショナル	夢への挑戦、リアルな描写、仲間との絆、感動	挫折からの再起、夢と現実、仲間との絆、プロの世界
聲の形	大今良時	聴覚障がい/いじめ/贖罪/コミュニケーション/再生	繊細な心理描写、痛切な感情、人間関係の再構築	障がいとの向き合い、過去の過ち、リアルな心理描写、再生
かくかくしかじか	東村アキコ	漫画家/夢/師弟関係/自伝/エッセイ	リアルな経験、夢を追う厳しさ、恩師とのドラマ、ユーモアと感動	夢への葛藤、リアルな感情、師弟関係、人間ドラマ