『ワンピース』と『こち亀』はどっちが長い？巻数、連載期間、物語の形式まで徹底比較！

日本の漫画史に燦然と輝く二つの国民的漫画、『ONE PIECE』と『こちら葛飾区亀有公園前派出所』（通称：こち亀）。どちらも長年にわたり多くのファンに愛され続けてきた作品ですが、ふと「一体、どっちの方が長いんだろう？」と疑問に思ったことはありませんか？

この記事では、そんな『ワンピース』と『こち亀』の「長さ」に関する様々な疑問に答えるべく、漫画の巻数、連載期間、そして物語の形式といった様々な角度から、二つの偉大な作品を徹底的に比較・解説していきます！

漫画の巻数で比較

まずは、最も分かりやすい指標である、単行本の「巻数」で比較してみましょう。

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』（こち亀）

• 巻数: 全200巻で物語は完結しています。
• ギネス世界記録: この200巻という巻数は、「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」として、ギネス世界記録に認定されています。まさに、漫画界における「長さ」の金字塔と言えるでしょう。

『ONE PIECE』（ワンピース）

• 巻数: 2025年現在、100巻を大きく超えており、現在も連載が続いています。
• 今後の見通し: 物語は最終章に突入しているとされていますが、完結までにはまだ時間がかかり、最終的には120巻程度になるのではないかと予測されています。

項目	こちら葛飾区亀有公園前派出所（こち亀）	ONE PIECE（ワンピース）
漫画巻数	全200巻（完結済み）	100巻以上（連載中）

結論として、漫画の巻数においては、『こち亀』が『ワンピース』を上回っています。 ただし、『ワンピース』は現在も連載中であるため、将来的にはこの記録に追いつき、追い越す可能性も秘めています。

連載期間で比較

次に、どれくらいの期間、雑誌で連載され続けたのかを見てみましょう。

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』（こち亀）

• 連載期間: 40年間（1976年～2016年）
• 特筆すべき記録: 『こち亀』が驚異的なのは、この40年間という長い連載期間中、週刊少年ジャンプで一度も休載することなく連載され続けた点です。これは、漫画史においても前人未到の大記録と言えるでしょう。

『ONE PIECE』（ワンピース）

• 連載期間: 28年間（1997年～2025年現在）
• 今後の見通し: 『ワンピース』は現在も連載中であり、その期間は日々更新され続けています。しかし、現時点では『こち亀』の40年という記録には及びません。

項目	こちら葛飾区亀有公園前派出所（こち亀）	ONE PIECE（ワンピース）
連載期間	40年間（1976年～2016年）	28年間（1997年～現在も連載中）

連載期間においても、『こち亀』が『ワンピース』を大きく上回っています。

ストーリー形式と「長さ」の印象の違い

巻数や連載期間といった数字の上では『こち亀』の方が長いですが、読者が感じる「長さ」の印象は、物語の形式によって大きく異なります。

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』（こち亀）

• 形式: 1話完結型のギャグ漫画
• 特徴: 『こち亀』は、基本的に1話で物語が完結するため、どの巻から読んでも、どの話から読んでも楽しむことができます。この形式は、読者に「長い物語を追いかけなければならない」という負担を感じさせにくく、巻数や連載期間の長さに反して、非常に気軽に楽しめるのが特徴です。また、連載当時の時事ネタや流行を積極的に取り入れることで、40年間常に新鮮さを保ち続けていました。

『ONE PIECE』（ワンピース）

• 形式: 壮大な物語を描く長編ストーリー型
• 特徴: 『ワンピース』は、主人公ルフィが「海賊王」になるという大きな目標に向かって、仲間と共に冒険を続ける、いわゆる大河ドラマ形式の物語です。多くの伏線が張り巡らされ、キャラクターたちが物語全体を通じて成長していくため、1話から順番に読み進める必要があります。このため、読者は「長い物語を追いかけている」という感覚を強く持ちやすい傾向にあります。

結論として、数字の上では『こち亀』が長いですが、物語の壮大さや、続きが気になるストーリー展開から、体感的な「長さ」を感じやすいのは『ワンピース』であると言えるかもしれません。

読者層と人気の違い

両作品は、その作風の違いから、支持される読者層にも特徴が見られます。

• 『こち亀』の読者層:
  1話完結のギャグ漫画としての親しみやすさから、子供から大人まで、非常に幅広い年齢層に支持されています。特に、40年という長い連載期間を共に歩んできた、中年層に根強いファンが多いとされています。
• 『ワンピース』の読者層:
  少年漫画としてスタートしましたが、その壮大なストーリーと、仲間との絆や自由を求めるテーマ性が、若年層から中年層まで、幅広い世代に支持されています。特に、主人公ルフィの成長をリアルタイムで追いかけてきた、若年層に非常に強い人気があります。

その他の視点

ギネス世界記録

• 『こち亀』:
  「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」として、ギネス世界記録に認定されています。
• 『ワンピース』:
  「最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定されています（2022年時点）。こちらは、売上や発行部数に関する記録です。

物語の終わり

• 『こち亀』:
  2016年に完結しているため、巻数や連載期間は確定しています。
• 『ワンピース』:
  現在も連載中であり、物語の終わりが近いとされながらも、具体的な終了時期は明かされていません。

よくある質問

『ワンピース』と『こち亀』の長さについて、よくある質問とその回答をまとめました。

結局、どっちが長いですか？

漫画の巻数（こち亀200巻）と連載期間（こち亀40年）という指標で見ると、『こち亀』の方が長いです。しかし、『ワンピース』は現在も連載中であり、今後これらの記録を更新する可能性も秘めています。

体感的に長く感じるのはどっちですか？

物語が一本の壮大なストーリーとして繋がっている『ワンピース』の方が、「長い物語を読んでいる」という体感的な長さを感じやすいかもしれません。一方、『こち亀』は1話完結型なので、気軽に楽しめます。

『ゴルゴ13』とはどちらが長いですか？

『ゴルゴ13』は、2021年に『こち亀』の記録を抜き、「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス世界記録に認定されました（2025年現在、200巻以上）。したがって、巻数だけで見れば、『ゴルゴ13』が最も長いということになります。

まとめ：『こち亀』と『ワンピース』、それぞれの「長さ」が持つ魅力

『ワンピース』と『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を「長さ」という観点で比較すると、以下のようになります。

項目	こちら葛飾区亀有公園前派出所（こち亀） –
巻数	200巻（ギネス世界記録保持）で、『ワンピース』を上回る。 –
連載期間	40年間（一度も休載なし）で、『ワンピース』を上回る。
形式の違いと「長さ」の印象	1話完結型のギャグ漫画で、気軽に読める。巻数や連載期間の長さを感じさせにくい。
読者層	幅広い年齢層、特に40年間の連載を共にした中年層に根強いファンが多い。

『ONE PIECE』

項目	詳細・結論 –
巻数	100巻以上で、現在も連載中。将来的には『こち亀』を超える可能性も。
連載期間	28年間で、現在も連載中。『こち亀』の40年には及ばない。
形式の違いと「長さ」の印象	壮大な物語を描く長編ストーリー型で、体感的な長さを感じやすい。
読者層	若年層から中年層まで幅広いが、特に若年層に絶大な人気を誇る。

最終的に、どちらの作品が「長い」と感じるかは、読者の好みや、何を基準にするかによって異なります。数字の上での記録を持つ『こち亀』と、現在進行形で伝説を更新し続ける『ワンピース』。どちらも、それぞれの「長さ」が魅力となった、日本が誇るべき偉大な漫画作品であることは間違いありません。