きのう何食べた?みたいな漫画は？新刊を待つ間に読みたいオススメ作品5選！

弁護士の筧史朗（シロさん）と、その恋人で美容師の矢吹賢二（ケンジ）。二人の男性カップルの、食卓を中心とした穏やかでリアルな日常を描いた、よしながふみ先生の『きのう何食べた？』。シロさんが作る美味しそうな日々の料理と詳細なレシピ、そしてクスッと笑えたり、時にほろっとしたりする二人の生活や人間関係に、多くの読者が癒やされ、共感していますよね。ドラマ化・映画化もされ、ますますファンを増やしています。

「『何食べ』の新刊、早く読みたいなあ…」
「シロさんとケンジみたいな、穏やかでリアルな日常系の漫画が読みたい！」
「美味しそうなご飯が出てきて、心が温まるような作品を探している」
「登場人物たちの人間関係が丁寧に描かれている物語が好き」

そんな、『きのう何食べた？』を愛するあなたへ。この記事では、「新刊を待つ間に、あの温かくて優しい時間をもう一度！」と感じさせてくれるような、おすすめの漫画作品を5つ厳選してご紹介します！美味しい「食」があり、愛すべきキャラクターたちの「日常」があり、そして心に沁みる「人間関係」が描かれている… 『何食べ』に通じる魅力を持った作品を集めました。これらの作品で、ほっと一息つけるような素敵な読書時間を過ごしてみませんか？

まずは『きのう何食べた？』の魅力を再確認！
『きのう何食べた？』好きにおすすめ！厳選漫画5選
まとめ：『何食べ』の温もりを、他の物語でも
「きのう何食べた?」に似た漫画を全巻大人買いするなら？

まずは『きのう何食べた？』の魅力を再確認！

おすすめ作品を見る前に、『きのう何食べた？』が私たちをこれほどまでに惹きつける理由、その温かくて深い魅力を改めて整理してみましょう。

食卓を中心とした丁寧な日常描写: シロさんが作る日々の食事が物語の軸。スーパーでの買い物、献立決め、調理、そして二人で囲む食卓。この一連の流れを通して、彼らの生活や季節感が丁寧に描かれます。料理はどれも美味しそうで、レシピも実用的！
リアルなゲイカップルの生活: 特別な事件が起こるわけではなく、仕事の悩み、お金のこと、老後の不安、お互いの家族や友人との関係など、アラフィフ男性カップルが直面するであろうリアルな日常や感情の機微が、等身大で描かれています。
多様で魅力的な登場人物たち: シロさんとケンジだけでなく、彼らを取り巻く人々（小日向さんとジルベール、佳代子さん夫妻、シロさんの両親や元カノ、職場の同僚など）も、それぞれに個性的で人間味あふれる魅力を持っています。
温かさとユーモア: シリアスなテーマ（セクシャルマイノリティとしての葛藤、老い、病気など）も扱いながら、全体を包むのは穏やかで温かい空気感。ケンジの愛らしさやシロさんのツッコミなど、クスッと笑えるユーモアも絶妙です。
よしながふみ先生ならではの心理描写: 登場人物たちの繊細な心の動きや、言葉にならない感情が、巧みなセリフ回しや表情で表現されており、深い共感を呼びます。

「食」「日常」「人間関係」「リアルさ」「温かさ」そして「ユーモア」。これらの要素が絶妙なバランスで織り交ぜられているからこそ、『きのう何食べた？』は長く愛され続ける名作なのですね。

『きのう何食べた？』好きにおすすめ！厳選漫画5選

それでは、ここからが本題です。『きのう何食べた？』の世界観や雰囲気が好きなあなたに、きっと気に入っていただけるであろう5つの漫画作品をご紹介します！

1. 『海街diary』

作者: 吉田秋生
掲載誌: 月刊フラワーズ (小学館)
巻数: 全9巻完結
あらすじ: 鎌倉に住む香田家の三姉妹、幸、佳乃、千佳。父が他の女性と駆け落ちして以来、母も家を出て、祖母亡き後は長女の幸が中心となって暮らしていた。ある日、父の訃報が届き、葬儀で出会ったのは腹違いの妹・すず。しっかり者だがどこか影のあるすずを、三姉妹は鎌倉へ引き取ることに。四姉妹となった彼女たちの、海辺の街での穏やかながらも変化していく日常と、家族の絆を描く物語。
「きのう何食べた？」との共通点/おすすめポイント:
- 丁寧な日常と食卓の描写: 鎌倉の古い家での四姉妹の暮らしが、季節の移り変わりと共に丁寧に描かれます。しらすトースト、アジフライ、梅酒作りなど、食卓を囲むシーンが多く、日常の中の食事が温かく描かれている点は『何食べ』に通じます。
- 複雑だけど温かい人間関係: 複雑な家庭環境を持つ四姉妹それぞれの葛藤や成長、そして彼女たちを取り巻く地域の人々との繋がりが、繊細に描かれています。シロさんとケンジを取り巻く人間関係のように、温かさとリアリティがあります。
- 穏やかな雰囲気と生活感: 大きな事件よりも、日々の小さな出来事や感情の揺れ動きを大切にしたストーリー。古都・鎌倉の美しい風景描写も相まって、穏やかで優しい時間が流れています。
- リアルな心理描写: 吉田秋生先生ならではの、登場人物たちの細やかな心理描写が秀逸です。言葉少ないシーンでも感情が伝わってきます。
こんな人におすすめ:
- 家族や姉妹の絆を描いた、穏やかで心温まる物語が好きな方。
- 日常の中の食事シーンや、季節感を感じられる描写に癒やされたい方。
- 登場人物の繊細な心理描写や、リアルな人間関係をじっくり味わいたい方。

2. 『3月のライオン』

作者: 羽海野チカ
掲載誌: ヤングアニマル (白泉社)
巻数: 既刊17巻（連載中）
あらすじ: 幼い頃に事故で家族を失い、プロ棋士として孤独に生きる17歳の少年・桐山零。深い孤独を抱える彼が、東京の下町に住む川本家の三姉妹（あかり、ひなた、モモ）と出会い、彼女たちとの温かい交流を通して、少しずつ心を開き、成長していく物語。プロ棋士としての厳しい勝負の世界と、人々の優しさが交錯する。
「きのう何食べた？」との共通点/おすすめポイント:
- 食を通じた温かい交流: 川本家の食卓はいつも賑やかで、手作りの料理が零の心を温かく溶かしていきます。甘やかしうどん、いなり寿司、クリスマスケーキなど、愛情のこもった料理が印象的で、『何食べ』の食卓シーンに通じる温もりがあります。
- 深い心理描写と人間関係: 孤独、挫折、嫉妬、いじめといったシリアスなテーマにも向き合いながら、登場人物たちの心の機微や葛藤を深く掘り下げています。零を取り巻く棋士仲間や、川本家の人々との関係性が丁寧に描かれています。
- 日常と非日常（勝負の世界）の対比: プロ棋士としての厳しい勝負の世界と、川本家での温かい日常が対照的に描かれ、物語に深みを与えています。
- 優しい絵柄とユーモア: 羽海野チカ先生の柔らかいタッチの絵柄と、時折挟まれるコミカルな描写や動物キャラクター（ニャーたち）が、物語の温かさを引き立てています。
こんな人におすすめ:
- 主人公の成長や、人との繋がりによって心が救われていく物語が好きな方。
- 食事シーンに温かさや愛情を感じたい方。
- 繊細な心理描写や、シリアスなテーマにも真摯に向き合う作品を読みたい方。

3. 『作りたい女と食べたい女』 (つくたべ)

作者: ゆざきさかおみ
掲載媒体: ComicWalker / ニコニコ静画 (KADOKAWA)
巻数: 既刊5巻（連載中）
あらすじ: 料理を作るのが大好きだけど、少食で一人暮らしのため、たくさん作れないことにストレスを感じていた野本さん。ある日、同じマンションに住む、豪快な食べっぷりの女性・春日さんを衝動的に夕食に誘う。野本さんが作った料理を、春日さんが美味しそうにたくさん食べる…その光景に癒やしと喜びを見出した野本さんは、頻繁に春日さんを食事に招くようになる。食卓を囲むうちに、二人の間に特別な感情が芽生えていく。
「きのう何食べた？」との共通点/おすすめポイント:
- 料理と食事が中心の日常: まさに「作りたい女」と「食べたい女」。毎回登場する料理（主に家庭料理や、ちょっとしたアレンジレシピ）が美味しそうで、二人の関係性を深める重要な要素となっています。
- 丁寧な関係性の描写（レズビアン）: 『何食べ』がゲイカップルの日常を描いているように、本作はレズビアン（あるいはそう自覚していく）女性二人の関係性を、焦らず丁寧に描いています。恋愛感情だけでなく、互いを尊重し、心地よい距離感を築いていく過程がリアルです。
- 現代的なテーマ性: 「女性はこうあるべき」といった社会的なプレッシャーや、セクシャルマイノリティとしての気づきや悩みなども、さりげなく、しかし真摯に描かれています。
- 穏やかで優しい雰囲気: 二人の間の穏やかで優しい空気感や、互いを思いやる気持ちが心地よく、読んでいるこちらも温かい気持ちになります。
こんな人におすすめ:
- 料理や食べることが好きな方、特に家庭料理に惹かれる方。
- 女性同士の穏やかで丁寧な関係性の変化を見守りたい方。
- 現代社会におけるジェンダー観やセクシャリティについて、優しい視点で描かれた作品に触れたい方。

4. 『深夜食堂』

作者: 安倍夜郎
掲載誌: ビッグコミックオリジナル (小学館)
巻数: 既刊28巻（連載中）
あらすじ: 新宿・花園界隈の路地裏に、深夜0時から朝7時頃まで営業する小さな食堂がある。メニューは豚汁定食と酒類だけだが、マスターは「できるもんなら、なんでも作るよ」と言ってくれる。そんな「深夜食堂」に夜な夜な集う、様々な事情を抱えた客たち。彼らが注文する思い出の料理と共に、それぞれの人生模様が語られる一話完結の物語。
「きのう何食べた？」との共通点/おすすめポイント:
- 食と人生模様: 一皿の料理が、客たちの過去や現在の悩み、喜びと深く結びついています。『何食べ』でシロさんやケンジの周りの人々のエピソードが語られるように、食を通して多様な人生が垣間見えます。
- 日常の中のドラマ: 登場するのは、決して特別な人ばかりではありません。どこかにいそうな普通の人々の、ちょっとしたドラマや心の機微が描かれています。
- しみじみとした読後感: 派手さはないけれど、読んだ後にじんわりと心に沁みるような、温かさや切なさ、人間の愛おしさを感じさせてくれます。
- 個性的な常連客: マスターを中心に、ストリッパー、ヤクザ、売れない役者など、個性的な常連客たちが織りなす人間関係も魅力の一つです。
こんな人におすすめ:
- 一話完結で、様々な人の人生ドラマに触れたい方。
- 料理と思い出が結びつくような、ノスタルジックな物語が好きな方。
- 派手さよりも、しみじみとした感動や味わい深さを求める方。

5. 『舞妓さんちのまかないさん』

作者: 小山愛子
掲載誌: 週刊少年サンデー (小学館)
巻数: 既刊28巻（連載中）
あらすじ: 舞妓を目指して、青森から京都の花街（かがい）にある屋形（やかた）「市」にやってきたキヨとすみれ。しかし、キヨは舞妓には向いていないとされ、故郷に帰ることに。ところが、ある日キヨが作った親子丼が評判となり、彼女は屋形の「まかないさん」として、舞妓たちの毎日の食事を作る役割を担うことになる。舞妓として日々稽古に励む親友すみれや、他の舞妓さんたちの日常を、温かい食事で支えるキヨの物語。
「きのう何食べた？」との共通点/おすすめポイント:
- 毎日の食事が物語の中心: キヨが作る家庭料理（親子丼、プリン、パンプディング、お雑煮など）が、舞妓さんたちの日常を彩り、彼女たちの元気の源となっています。料理を作る過程や、それを美味しそうに食べる姿が丁寧に描かれています。
- 穏やかな日常と人間関係: 華やかな舞妓の世界を舞台にしながらも、描かれるのは屋形での少女たちの穏やかな日常。キヨとすみれの友情や、他の舞妓さん、お母さん（女将）との温かい関係性が中心です。
- 優しい雰囲気: 全体的に漂う雰囲気が非常に優しく、穏やか。読んでいると心がほっこりするような、癒やし効果の高い作品です。
- 知らない世界の日常: 普段なかなか知ることのない花街や舞妓さんの生活を、まかないさんの視点から垣間見ることができます。
こんな人におすすめ:
- 温かい家庭料理や、食事シーンに癒やされたい方。
- 女の子たちの友情や、穏やかで優しい日常を描いた物語が好きな方。
- 京都の花街や舞妓さんの世界に興味がある方。

まとめ：『何食べ』の温もりを、他の物語でも

今回は、『きのう何食べた？』のような漫画を探しているあなたへ、おすすめの5作品をご紹介しました。

作品名	主なテーマ/要素	食事の描写	日常感	人間関係	温かさ/ユーモア	その他特徴
きのう何食べた？	ゲイカップル/日常/食/人間関係	◎ (レシピ付)	◎	◎	◎	リアルな描写、アラフィフ
海街diary	姉妹/家族/日常/食/人間関係	〇	◎	◎	◎	鎌倉、繊細な心理描写
3月のライオン	将棋/成長/孤独/家族/食/人間関係	〇 (愛情表現)	〇	◎	◎	深い心理描写、勝負の世界
作りたい女と食べたい女	女性二人/日常/食/レズビアン/人間関係	◎	◎	◎	◎	現代的テーマ、丁寧な関係性
深夜食堂	人生模様/食/人情/一話完結	〇 (思い出)	〇	〇	〇 (しみじみ)	多様な人々、ノスタルジー
舞妓さんちのまかないさん	舞妓/日常/食/友情/成長	◎ (家庭料理)	◎	〇	◎	京都花街、優しい雰囲気