二人の「ナナ」の出会いと、夢、恋、友情を鮮烈に描き、社会現象を巻き起こした矢沢あい先生の伝説的な漫画『NANA』。物語が最も気になる局面で長期休載に入ってから、多くのファンが「続きを読むことはできないのだろうか」と、その行方を見守り続けています。「休載してから、もう何年経ったんだろう?」と、過ぎ去った時間の長さに思いを馳せる方も少なくないでしょう。
この記事では、多くのファンが抱える『NANA』の休載に関する疑問について、休載してから何年が経過したのか、休載の理由、作者・矢沢あい先生の現在の活動、そして今後の連載再開の見通しまで、最新情報を基に徹底的に解説していきます。
『NANA』は休載してから何年経ったのか
まず、多くの読者が最も知りたいであろう結論からお伝えします。
漫画『NANA』は、集英社の『Cookie』2009年8月号から休載に入りました。したがって、2025年11月現在で、休載期間は約16年に及びます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 休載開始 | 2009年6月(『Cookie』2009年8月号掲載分をもって休止) |
| 休載期間 | 約16年(2025年11月時点) |
| 単行本 | 第21巻(2009年3月発売)が最終巻 |
これほど長い時間が経過してもなお、多くのファンが物語の続きを待ち望んでいることからも、本作がいかに愛されているかがわかります。
『NANA』が長期休載になった理由
なぜ、絶大な人気を誇っていた『NANA』は、これほど長い休載に入ることになったのでしょうか。その理由は、作者である矢沢あい先生の急病によるものです。
2009年6月、集英社は公式サイトで、矢沢先生が病気療養に専念するため、『NANA』の連載を無期限で休載することを発表しました。当時、先生は入院され、手術も受けられたと報じられています。
具体的な病名などは公表されていませんが、ご本人のインタビューなどから、ペンが持てなくなるほど重篤な状態であったことがうかがえます。週刊連載を遥かに超えるプレッシャーの中で、緻密な作画と深いストーリーを描き続けてきた先生の心身が、限界に達してしまったのです。
作者・矢沢あい先生の現在の活動状況
長い療養期間を経て、矢沢あい先生は現在、少しずつ活動を再開されています。
近年の主な活動
漫画の連載執筆という形ではありませんが、近年では以下のような活動を通じて、ファンに元気な姿を見せてくれています。
- 展覧会「ALL TIME BEST 矢沢あい展」の開催(2022年〜)
デビューからの画業を振り返る大規模な原画展。描き下ろしのキービジュアルや、展覧会限定のグッズも大きな話題となりました。 - ファッションブランドとのコラボレーション
「ユニクロ」のUTコレクションをはじめ、様々なアパレルブランドとコラボし、『NANA』や『ご近所物語』などのイラストを提供しています。 - 雑誌の表紙イラスト描き下ろし
『FRaU』などの雑誌で、数年ぶりに表紙イラストを描き下ろし、大きな反響を呼びました。
これらの活動は、先生の体調が快方に向かっていることを示す喜ばしいニュースであり、ファンにとっては連載再開への希望を繋ぐ光となっています。
体調に関する本人のコメント
2022年に行われた展覧会の取材の中で、矢沢先生は自身の体調について「体力がなかなか戻らず、今はイラストの仕事が精一杯」と語っています。この言葉からは、まだ漫画の連載を再開できるほどの体力が完全には回復していないものの、創作への意欲は失われていないことが伝わってきます。
連載再開はいつ?今後の見通し
ファンが最も待ち望んでいる「連載再開」については、残念ながら現時点では具体的な時期は全くの未定です。
矢沢先生は、インタビューで「いつか『NANA』の続きを描きたい」「物語を完結させたい」という想いを語っています。しかし、それは何よりも先生ご自身の体調が完全に回復することが大前提となります。
休載から16年という長い時間が経過したことで、連載当時の社会背景(携帯電話の機種など)と現在の状況が大きく変わってしまったことへの懸念を口にするファンもいますが、それ以上に、多くのファンは「いつになってもいいから、先生のペースで物語の結末を見届けたい」と、温かく見守っています。
『NANA』の休載に関するよくある質問
NANAの連載再開はいつですか?
2025年11月現在、連載再開の時期は未定です。作者の矢沢あい先生は完結への意欲を示していますが、体調の回復が最優先とされています。
NANAはなぜ未完になったのですか?
2009年に作者の矢沢あい先生が急病で倒れ、療養に専念するために無期限の休載に入ったためです。「未完」ではありますが、「打ち切り」ではなく、あくまで「休載中」の作品です。
NANAの休載前の話はどこまで進んでいますか?
単行本では、第21巻に収録されている第84話が休載前の最後の話となります。レンが事故に遭うという衝撃的な展開で物語が止まっており、多くのファンがその続きを待ち望んでいます。
NANAのナナは亡くなっていますか?
作中、大崎ナナの恋人である本城蓮(レン)が交通事故で亡くなるという描写で物語は休載に入っています。ナナ自身が亡くなったという事実はありません。
まとめ
社会現象を巻き起こした伝説の漫画『NANA』。その休載に関する情報をまとめました。
- 2009年6月から長期休載中で、休載期間は約16年に及ぶ。
- 休載理由は、作者・矢沢あい先生の急病によるもの。
- 先生は現在、イラストの仕事を中心に少しずつ活動を再開している。
- 連載再開への意欲は示されているが、具体的な時期は未定。
16年という時間は、決して短くありません。しかし、それでもなお、『NANA』の物語は色褪せることなく、多くの人々の心の中で生き続けています。私たちファンにできることは、矢沢先生の健康を心から祈り、そしていつかまた、ナナとハチの物語の続きに会える日を、信じて待ち続けることなのかもしれません。


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